幼児期のしつけ
2016/10/05
「しつけ」と言っても幼児期の場合、とても難しいです。
生後1,2か月の赤ちゃんに「しつけ」を求めても不可能ですし、1歳、2歳、3歳でそれぞれアプローチが異なるからです。
それでも、それぞれの月齢にあった、基本的生活習慣があります。
そのため、幼児期の場合「しつけ」は、基本的生活習慣を通して進めていくことが大切です。
3歳までに、まずは、基本的生活習慣を通して「しつけ」を教えていきましょう。
幼児期の基本的生活習慣とは、
睡眠食事排泄清潔衣類の着脱と一般に言われています。
また、毎日の生活リズムそのものを表現することもあります。
「生活リズム」とは、
→ 毎日同じ時間に眠りにつき、ぐっすり眠むる。
→ そして、朝はご機嫌に目覚め、朝ごはんをしっかり食べる。
→ その後、排せつをし、日中を遊びや外出で過ごす。
→ 入浴後、就寝へ。
このような一連のリズムで規則正しい生活を過ごすことをいいます。
体が元気でいれることは、ココロを成長させます。(体とココロは一緒に成長することを忘れてはいけません)
規則正しい生活は、元気な体を保ちます。
この生活リズムを決して、大人の都合で乱してはいけません。
特に睡眠不足は、食欲や健康、身体の成長、脳の発達まで影響を及ぼすので、十分に注意が必要です。
3歳頃になると服の脱着やトイレでの排せつなど「自分のことは自分できる。」ようになります。
これが、自立の一歩です。
ずーっと先の話になりますが、人は、親から離れ 独立した生計を営むようになります。
(ワタシの子育て論ですが、子育ての最終目標は、一人で生きていける人間に育てることです…)
基本的生活習慣を身につけることは、人が自立していく大切な準備期間といえるでしょう。
基本的生活習慣を通して行う「しつけ」には大きく、3つあります。
- 「努力する」
- 「我慢する」
- 「自己表現する」
基本的生活習慣を通して、「努力する」「我慢する」「自己表現する」ができるようになります。
例えば、
- 嫌いなものでも食べれるよう「努力する」。
- まだまだ遊びたいけど約束の時間になったので「我慢する」。
- 自分がやりたいことを言えるようになる(「自己表現する」)。
1歳、2歳、3歳とできる範囲が異なってきますが、月齢に合わせてママ・パパが教えていきましょう。
幼児期のしつけの例
我が家では、こんな風に「しつけ」をすすめていきました。
(その1)
お片づけをお願いしたけど「出来ない!」と癇癪を起こした時は、丸っきり甘やかすでも、怒鳴りつけるでもなく
「大変だったね。お母さんも手伝ってあげるから一緒にやろう」など、子どもが最後までがんばれるように声かけをします。
(その2)
食事のときは、
生後5か月~:椅子に座らせて食べさせます。(←大事です。決して、ママが抱いて食べさせることはしません。)
生後9か月~:手づかみで一人で食べることを促します。
1歳~:スプーン、フォークを持たせました。
2歳~矯正バシ(エジソンの箸)を持たせました。
食事中、きちんと座って食べるという生活習慣を離乳食開始時から意識します。
もちろん、子ども機嫌や食欲もありますので、臨機応変な対応も大事になります。
また、子どもは3歳までに思い通りにならないことがあることを経験することがとても大事なことと言われています。
なんでも思い通りにでき、挫折を経験していない人は、大きくなったときに心が折れてしまうでしょう。
なぜなら、大人になり社会に出ると、思い通りにならないことは、たくさんあるからです。
-「おもちゃが欲しいけど今日は買えない、だから我慢する。」-
基本的生活習慣は3歳までが大切と言われるのは、こんな小さな挫折の繰り返しが幼児期にとても大切だからです。
そして、3歳になると、基本的生活習慣がほぼできるようになり、生活面で自立していきます。
これまでのしつけと異なってきます。
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