意欲的な子どもに育てる
2016/06/08
意欲的な子どもってどのような子どもでしょうか。
国語辞書的な意味でいうと、「物事を積極的に成し遂げようとする子ども」です。
親から信頼され、期待されると、子どもは少なからず親の期待に応えようと努力します。
一方、「ダメな子」と言われたり、お母さんは「自分はダメな子なんだ…と思っているんだ」と感じとってしまうと、子どもは一層だめになっていまうものです。
つまり、意欲的な子どもに育てるには、子どもに日々接しているお母さん次第だということです。
ここでも、幼児期の子育てがいかに大切か!を実感しますね。
重用なポイントは、大きく3つです。
- 子どもの失敗が許される
- 自分が(親から)愛されていると実感している
- 子どもはよく褒められる
親は何を期待するのか?
親が子どもに期待をするにしても、何を期待するかが問題です。
親はとにかく子どもに期待をかけすぎるものです。
例えば、
「○○ちゃんにできたことが、なぜ、あなたにできないの?」
なんて言葉は、親の期待どころか、子どもには自分を非難しているというにとらえてしまいます。
はっ!としませんか?
つい、言ってしまいがちです。
同じく、子どもが失敗をしても決して頭ごなしに叱ってはいけません。
なぜなら、子どもの能力はそれぞれ違って、得意なことも不得意なこともあるものです。
重要なことは、子どもが今できることを起点に、次にできることを期待するのがいいでしょう。
子どもを信頼し、たとえ結果は失敗に終わっても、努力したならば、その過程を「よく頑張ったね」と親は心から褒めてあげましょう。
子どもは親から失敗を許されることにより「失敗を恐れることはないんだ」と失敗を恐れずに前向きに挑戦する気持ちを持つようになります。
自分が(親から)愛されていると実感している
親が子どもを「愛している」のは当然です。
しかし、子どもはその愛を十分に実感できないようです。
幼児期の子どもは、心と身体は分化されていません。
大人側が子どもの誤った「行為」のみを叱ったつもりでいても、子ども側は「自分のすべて(心と身体)が否定されている」と受け取る場合があります。
失敗の成功体験も少ない子どもには「何がいけなかったのか」を言葉でわかるように伝えなければなりません。
気をつけたいのが、感情的に叱ることです。
感情的に叱り、そして叱ることばかりで褒めることを忘れるなどの親の態度や言動は、子どもの心に響かないばかりか、子ども心を大きく傷つけることがあるのです。
大切なことは、日常的なコミュニケーションやスキンシップを通して子どもとの信頼関係を築いていくこと。
信頼関係ができることで、自分は親から十分に愛されているという自信が築かれていくでしょう。
子どもは精神的にも安定し前向きな気持ちで物事に挑戦するようになります。
子どもはよく褒められる
人は誰でも叱られるよりは、褒められて方がうれしく感じ、また、受け入れやすいものです。
まして、相手は幼児です!
よく褒められ、お母さんからたくさん喜ばれる子どもは、自信を持つようになります。
「自分はほめられる存在だ、喜ばれる存在だ」そう思えると嬉しくなって、意欲的になっていきます。
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