4歳ー5歳児の数の教え方、数え方
2018/10/25
4歳ー5歳児に数を教えるこは、実は、とても難しいです。
「3歳児の数の教え方、数え方」の記事で書いたとおり、幼児のこの時期は「数についての概念」を身につけていく必要があるからです。
しかし、お母さんたちは、子どもたちに「1+1は?」なあんて聞きたくなります。
それこそ、おじいさんおばあさん、買い物に行くと八百屋のおじさんおばさんまでが4歳、5歳の子どもに「1+1は?」と聞いてきます。
計算が正解すると「うちの子は、うちの孫は、かしこいわぁ!」って大騒ぎ 笑
少し遠回りのように思える「数の概念」よりも、ぱっとわかるドリルのような計算に注意がいくのです。
しかし、このペーパー学習からはじめてしまうと、試行錯誤をして「数のイメージ」を体験することができません。
何度も繰り返して書いていますが、幼児期の試行錯誤の体験をしないで学童期の机上でのお勉強は必ずどこかでつまずきます。
だからでしょうか…
子どもが通っている幼児教室ではドリルは決してやりません。
ひたすら?!「5」の数字の構成を繰り返します。
どうしてですか?と、通っている幼児教室の先生に尋ねてみました!
(これ、大事ですよー。子育てはタイミングよくですからっ)
先生の説明では、
例えば、5歳を過ぎてくると「1から100を数える」ことができる子どもが出てきます。
でも、4歳・5歳の時期は「5」までの「構成分解」が大切です。
この「5の構成分解」が理解できたら、5ができると、次は10、と発展していきます。
例えば、
6+7=13
を考える時に、
6は「5」と「1」、7は「5」と「2」
「5」と「5」で10、「1」と「2」で3だから、答えは、「13」
すごいですね。
数に慣れる目的プラス、なんだかこういった意図もありました。
また、100までの数を言える子どもが、100まで、または、5まで、10までの数の概念をしっかりと持っているかといえば、必ずしもそうではありません。
1、2、3、4 と指で追いながら数えた後、全部でいくつだった?と聞くと
「???」となってはいませんか。
こういった数の概念は、実際に体験したり試行錯誤して悩んだりして身について行きます。
決して、ドリルでは育まれないのです。
幸運?!なことに、4歳・5歳時期の子どもたちは好奇心が旺盛です。
「数」への興味や関心も高くなり「面白そう」「楽しそう」と感じ、学びたいと思うので、是非!日常の中で数に触れさせてあげましょう。
数の概念が形成されると、次に「数の等分(将来の分数の考え方)」や「数の対応(将来の掛け算の考え方)」にスムーズに入っていけます。
つまり、半分(2等分)、3等分、など言葉を理解することができ、さらに、そのイメージを描くことができます。
まずは、数の概念をきちんと理解させてあげましょう。
次に、数の概念を成長させるポイントを紹介していきます。
日常の中で数を意識させる
日常の中に数はたくさんあります。
- お母さんにクッキーを2つちょうだい
- お箸とコップを人数分だしてくれる?
- おせんべいとチョコレートを同じになるようにみんなで分けてね
身近な生活にある数に気づかせる
- 電話番号、カレンダー、時計、階数表示
- トランプ遊び
階数表示ですが、ショッピングセンターなどの階段が楽しいですね。
場所にもよると思いますが、例えば、2階と3階の間に、「2」スラッシュ「3」とあります。
「3」が上に書かれているため、子どもはか…
上に上がると3階だねぇ、下に降りると2階だね
と、2と3のイメージがしやすいです。
大きさの比較にも役立ちますね。
数を声に出して一緒に数える
これは、なんでも声に出す!ということです。
Eテレの番組のコーナーにもありますね。
数をかぞえている子どもたちの目はキラキラですっ。
幼児期の子どもにとって、リズミカルに声を出して数をかぞえることは、歌をうたう、ダンスをすることと同じだと感じます。
楽しい!と感じながら数に親しめているのです。
こんな工夫もしてみましょう。
- 数を逆さから数える(10・・・・4,3,2,1,0)
- たくさん数れるよう、5からor10から数えてみる
- いろいろな数え方(ひい、ふう、みい、よー)をしてみる
あと、必ず「0」(れい、ゼロではばくレイと読みます)も入れましょう。
なんにも無い!というイメージを持つことも重要です。
数の集合を知る
数の固まりを直観的にとらえることです。
これは、4歳5歳クラスの幼児教室で使用しているテキストです。
左のリスの絵を見て、直観的にパッと「5」と答えれることが大事です。
もう少しすると、最大左右で5ずつ、全部で10までを直観的に答えさせます。
手の構成と同じですね。
この授業でも、先生に質問したのですが…
パッと直観的に答えれることが今後の学習につながると断言していました。
今は、数ですが、図形でも同じことだと。
そして、最後に先生はおっしゃいました。
「だまされたと思って訓練し続けてください!」と 笑
なるほど。
本当のところは、なるほどと理解できていないお母さん方が多かったのですが 笑
数の概念が大事だということ、それは決してドリルでは補えない訓練だということです。
5歳児だと「7」までの数の構成を理解でとどめていいでしょう。
数を比較する
形や色、位置が変わっても数は変わらない!をイメージできるようにします。
子どもは、大きい方が数が多いのでは?と思ってしまいます。
積み木やブロックを使って、同じ数になっているモノを数えてみましょう。
数の順序数、順番を意識させる
幼児期では、大・小(多・少)など比較の言葉に親しみましょう。
- ~番目に大きい(小さい)
- ~番目に多い(少ない)
- ~より多い(少ない)
- ~より高い(低い)
- ~より太い(細い)
その他、味覚の薄い(濃い)、気温の暑い(寒い)などの比較ことばもどんどん取り入れましょう。
これは、長さを比べています。
同じ大きさのおはじきを使って比べています。
コップに入ったジュースを比べます。
入れ物が違うと比べれません。
同じコップに入れ替えて比べてみます。
次は木の太さを比べます。
日常生活で、いろいろな比較ができますね。
おやつの時間など、お子さんと楽しみながら数や単位に親しむといいでしょう。
サイコロに親しむ
サイコロ遊びは、実は、数の訓練になります。
- 「●」の数を見て、パッと数字がわかること
- サイコロ2個のサイコロを振って、その合計がパッと直観的にわかること
- サイコロを振り、表目を見て裏の目を推理できること
3つ目の前に、サイコロの裏と表の関係(合わせて7になること)を理解できないとなりませんが、すぐに気づくでしょう。
ここでも、「●」を見てパッと足し算するが出てきますね。
自分ひとりでは不安や迷いがある方へ
お母さんは、毎日の子育ての中で、子どもにいろいろなことに興味を持たせ、たくさんの刺激を与えています。
そうすることで、子どもは、語彙を増やしたり指先を器用にしたり、空間認識力を高めたりしています。
今回の記事で紹介した、「数の概念」を成長させる力もお母さんの接し方によるものです。
自分1人では、不安や迷いがある方は、プロの力(幼児教室など)を借りてもいいですね。
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どんちゃか幼児教室
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