4歳ー5歳、地図を見せて空間の概念を身につける
2018/04/24
「空間の概念」とは、身近な例でいうと地図を見れる、地図を書けることです。
4歳ー5歳の月齢で、地図がかけたり、地図を読めたりするのはなかなか難しいですよね。
なぜなら、地図を理解するためには、自分がいる家を真上からとらえる必要があるからです。
イメージは、鳥のように空を飛んで下を眺めることです。
実際に、5歳の子どもに地図を書かせてみます。
その地図を見ると、「鳥のように空を飛んで下を眺めること」のイメージがつくでしょう。
地図を書く練習をする
これは、5歳の1カ月の子どもが書いた初めての地図です。
上の大きなものは、3階建ての建物。
下の階段は、大きい滑り台、小さい滑り台、ベンチとのこと。
空間をとらえていませんね…
公園の位置と建物の位置もおかしいです。
道なんてもちろんありませんっ 笑
難しいですねー。
でも、よく描けました!
初めて書いた地図としてはいっぱいほめてあげましょう。
先ほど言いました、「鳥のように空を飛んで下を眺める」というのは、とても難しいことです。
使っている脳も特殊とのこと。
昔、地図を見れないおんなーだなんていう本があったように、やはりちょっと訓練が必要です。
まずは、幼稚園へ徒歩で通っているなら、自分の家から幼稚園までの地図を書いてあげましょう。
- 家の前を右に曲がってまっすぐいくよー
- コンビニがここにあるねー
- 公園は通り過ぎるよー
- 駅はこっちだねー
- 幼稚園はここだ!
という風にです。
まずは、地図が見れることが大切ですね。
手先の訓練と同じく、空間の概念も訓練ですよっ。
最初から出来る子どもはいません。
根気強く教えて行きましょう。
地図が理解できてきたら、近所の地図を与えてみるのもいいですね。
今日行った場所をチェックしたり、行きたい場所をチェックしたり…
子どもの興味がどんどん広がっていきます。
幼児教室でも空間の概念を知る勉強をしています。
やはり、幼児期には大切な訓練なのでしょう。
少し紹介します。
使った教材はこちら♪
街全体の大きな地図です。
子どもに、その地図の上に車や新しいビルを置いたりさせます。
こんな感じです。
車を道に走らせます。
道路の場所が理解できていますね。
授業のねらいは、
- 全体を見渡すことになれる。
- 建物の位置関係を知る
- 新しい建物を入れることで変化を知る。
なるほど。
地図のような紙がとても大きいので、全体を見させてあげます。
建物の名前を言ったり、病院をみつけたり。
簡単な地図記号を教えてあげるのもいいでしょう。
人がどんなことをして働いているのか、考えさせたりします。
ママの声かけとしては、
- 電車が駅からでてきましたね
- 公園はどこですか?
- パトカーが駅前を走っていますね
- ふみきりのところには、自動車が渡る大きな橋があるよー
などなど。
街を鳥のように空から眺めるイメージを身につけさせ、空間の概念を身につけていきましょう。
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