「数の論理能力」を育てる
「数の論理能力」とは、
計算能力だけでなく、規則性やきまりを自らの力で発見する創造力 = 抽象化する能力です。
難しい表現ですね。
計算問題は得意なのに、文章問題、図形問題、グラフの問題が解けない子どもが多くいます。
現実の問題(日常の生活の中など)で、「数の論理能力」を発揮しなければならないときに、単純な計算問題のような形で出てくることはありえません。
例えば、日常で、
ドーナツが5つあります。
兄妹で分ける時、どうやって分ければいいんだろう?
と考えていきます。
計算をする前に、子どもは一生懸命に思考し解決しようとしていくでしょう。
ちなみに、我が息子は、サクッっと、2ずつと、残りの1個は半分ずつね!と言い放ちますっ。
将来のわり算の考えと、分数の考えが5歳にして出来上がってくるのです。
ドーナツを分けるだけですが、されど!ドーナツですね 笑
日常の生活の中で、幼児期から学童期にかけて、数理解の楽しさを知ることが「数の論理能力」を育て、ひいては子どもの問題解決能力を育むことにつながるのです。
次に数理解の楽しさを知る方法を紹介します。
数を数える楽しさを知る
日常生活の中で、数を数える楽しさを教えていきましょう。
指さしをし、声を出して数えると子どもは楽しい気持ちになるはずです。
また、数え方もいろいろあります。
色々な数え方を生活の中で取り入れて変化を出してみましょう。
- ~から数える(0~20、20~50)
- ~から逆に数える(20~0、50~20)
- いろいろな数え方(ひい、ふう、みい~)
- 2ずつ10まで数える(に、し、ろ、や、とお)
- 5のかたまりで50を、10のかたまりで100を数える
数を対応するおもしろさを知る
身近なもので「1対1対応」や「1対多対応」をしたりしましょう。
1対1対応は、対応させる必要があるもので考えさせるといいですね。
- コップにストローをさす(どちらが多いかわかるようになる)
- 自動車2台分のタイヤの数がわかるようになる(将来のかけ算につながる考え)
また、トランプをバラバラに並べ、数の小さいものから順番に並べてみましょう。
最初は、ジャック、クィーン、キングを除いてもいいです。
しばらくして、記号の意味を教えてあげるといいでしょう。
数を表す楽しさを知る
「+」「=」がおおよそわかるようになります。
「+」は、バッテンと似ています。
書くときは、書き順、線の方向に気を付けるよう注意しましょう。
「-」は引き算はまだ理解できない月齢です。
また、2桁の数の量感を教えましょう。
位取りの意味が多少わかり、正しく書き表せるようになります。
3つとも学習できるのは自考力キッズだけ!↓↓

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