「時間」の感覚の育み方
「時間」の感覚は、語い(ことば)も増え、難しいことばを話すようになってきた5歳、6歳児でもなかな身に付けることは難しいです。
たとえば、
未来のことは「明日」、過去のことは1カ月前でもさらには1年前でも「さっき」「昨日」などと表現してしまいます。
時間軸が混ざってる表現もあります。
我が家でも、
「ねえ、おかあさん! さっき行った海 楽しかったねー」
と3か月前の話を目をキラキラさせて話だしたりしています。
かわいいさかりですね。
このように、幼児期では時間をおおざっぱにとらえることが多いです。
学童期に入ってからは、このような「時間の感覚」のない子どもにみられるのが、約束がうまくできないことです。
遊ぶ約束をしていても、お互いに何時間も家で待っている、帰る時間が感覚的につかめないため、時間になっても帰らない、などです。
こちらも経験があります。
スマホも時計も持っていない子どもが、お友だちと時間を決めて約束してくると、親は心配になります。
時間を読めるようになることはとても大事なことですが、まずは、「時間」の感覚を育むよう努めましょう。
時間を表すことばを日常会話に入れる
お子さんとの日常会話に中で、
- 朝、昼、夜
- 午前、午後
- 昨日、今日、明日
- 先週、今週、来週
- 去年、今年、来年
など、時間を表すことばを使いましょう。
どういう意味?と質問をされたら、子どもが理解できるように伝えます。
明日の次は?など、質問が出てきたら「やったー!」ですね。
うちの子、天才!と思う瞬間です。
どんどん説明をしてあげて、時間感覚と一緒に、語いを増やしていきます。
- 前の週の日曜日、次の週の日曜日
どんどん、時間軸を増やします。
「数」感覚が身に付いてきた時期に、
- 10日前、10日後
- 5年前、5年後
などの「時間」の感覚も理解できてきます。
短い時間の感覚を身に付ける
まずは、短い時間の感覚をつけていきます。
短い時間とは、だいたい5分から10分くらいです。
「10分たったら片付けるよー」
「お風呂の時間は10分間でよ」
「5分したら出かけるよ」
「あと1分で5時になるね」
など。
毎日の本の読み聞かせも10分と決めて約束を守ると「時間」感覚を育むこともおすすめです。
5分から10分くらいの時間が、どの程度の時間なのかを体験の中から学ばせます。
幼児期に必要な体験ですね。
この「時間」感覚も決して机上では学べません。
小学1,2年生でも、まだまだ難しい表現ですが、100年前の時間感覚を具体的にイメージできる子は、いろいろな点で強味ですね。
学童期の机上勉強もスムーズに進めます。
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