理科的な興味と常識を学ばせる
2020年現在、小学校1,2年生では「理科」とい教科はありません。
正確には、「せいかつ」という教科に理科を含めているようです。
理科的な興味や常識とはなんでしょうか。
お子さんから、こんな質問はされませんか?
「風はどこからやってくるの?」
「影はどうしてできるの?」
「どうして冬には雪がふるの?」
「花はどうして咲くの?」
「水に浮くものがあるけど、沈むものがあるのはどうして?」
など。
たくさんの興味を持ち、そして、質問してきます。
この中には、幼児期の間に常識として教えたいものもあります。
季節や年中行事などがあてはまるでしょう。
言葉の感性を育むには、必要な知識となります。
もちろん、幼児期の知識は、体験から学んでいくのが良いですね。
生活を通して、理科的な知識と常識を学ばせていきましょう。
風のなびく方向、影のでき方を体験させる
先ほども書きましたが、風と影は質問されているのではないでしょうか。
子どもたちの日常に、毎日でてくるものです。
風のなびく方向を体験させるには、かざぐるまやシャボン玉などがいいでしょう。
その時、古くさいですが…指をペロリとして、風のなびく方向を指で感じさせます。
指、ペロリ!
「お母さん こっちから風がなびいているよ」
その方向に、かざぐるまを向けるとクルクル回りますね。
子どもは、風に興味を持ちます。
また、洗濯ものを一緒に干すなどもいいですね。
子どもが意識的に風を考える機会を作りましょう。
影は、太陽と影の方向の関係を考えさせます。
朝10時、公園に向かう途中の影。
昼12時、公園から帰る途中の影。
夕方4時、買い物へ行く途中の影。
子どもは、影の形は方向と同時に、太陽の位置を考えます。
日中、じっくりと影を観察する機会を作りましょう。
水の中で、モノが浮く、沈むを学ばせる
モノが水に浮いたり、沈んだりすることをほとんどの幼児は既に遊びの中で経験しています。
しかし、意識して遊んでいる子どもは少ないでしょう。
5歳ー6歳児の子どもは、かなづちや釘、スプーン、箸やしゃもじ、ビー玉がナニでできているか理解しています。
知識として、
- 鉄
- 木材
- ガラス
- プラスチック
などを知っているからです。
しかし、さまざまな素材に触れる体験がまだまだ乏しいので、磁石を使う、音で確かめるなど材質の違いについて考えさせましょう。
例えば、
公園で枝を拾います。
少し、長いのがいいですね。
その枝で、遊具をコンコンとたたいて音を出します。
音の違いで、
「これは鉄だねー、これはゴムだねー、これは木だねー」となります。
この音探しは、実は、筆者の経験談です。
子どもたちは、コンコンと響かせながら目をキラキラさせて公園を中を走りまわっていました。
ぜひ、遊んでみてください!
モノの断面を学ばせる
最近では、モノの断面を学ばせる絵本やおもちゃがありますね。
こういった教材を使うのもいいですが、やはり、体験させるのが子どもの記憶に残ります。
また、どうして、こういう断面なのかも教えると楽しいですね。
断面は、縦に切ったり、横に切ったりさせます。
切る前に、どんな形になるかな?など、子どもに推測させながら切ることがポイントです。
正解だったら、おおげさに「天才!あたりだねー」と言ってあげましょう。
お勉強もゲーム感覚が大事ですね。
また、魚を3枚におろす際も、是非見せてあげてください。
切り身の魚だけを見ているので、「ぶり」と「鮭」の大きさをイメージできません。
季節を学ばせる
知識として教え込むのではなく、季節感を感じながら春夏秋冬を理解させてます。
前述しましたが、季節の常識は、日本語の感性を育むうえでも重要です。
花、生きもの、食べもの、年中行事などから季節の違いをご家庭で経験させましょう。
例えば、
- お正月…門松、おせち料理、鏡餅 など
- 節分…豆まき、いわし など
植物、動物の知識を増やす
植物については、実際に種から育てると楽しいですね。
なかなかそうはいかない場合は、移動途中に目につく、お花を観察しましょう。
チューリップが咲いていたら、「もう、春だねー。春のお花、他にも探してみよう!」と声をかけます。
春の花を絵にかいたり図鑑で眺めたりするのもいいですね。
強制ではなく、体験から学ばせていきます。
また、動物は、虫の成虫と幼虫の対応や動物の頭としっぽ、足などの対応など、親子で観察したりして学びます。
図鑑を広げる機会を増やします。
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