5歳ー6歳児のリズムに合わせて動く(ジャンプ、ケンケン)方法
リズムに合わせて動く方法やコツといえば、リトミック教室を思い浮かべます。
そして、私自身、リトミックは幼児教育の土台として、本当にいいものだと思います。
リトミック=音楽を聴いて身体を動かす だけ…
と思われがちですが、リズム感というのは、あらゆる運動に必要なのです。
例えば、
- 野球のスイングでは、1と2とで振るよー
- 大縄跳びに入るタイミングは、リズムでとるよー
- 両足ジャンプは、トン、トン、トン、だよー
こういった、「間」をとるのが下手な一流アスリートはいるでしょうか?
決していません。
そして、実は、リズム感を「間」と表現するとわかりやすいのですが、人との会話にも「間」が必要です。
話すタイミングが悪いと、「間」が悪いな、となりますね。
リズム感を養うことは、運動能力だけでなくコミュニケーション能力の土台になっています。
そこで、今回の記事では、リトミック教室を紹介するのではなく、リズムに合わせて動いたときに、
- あれ?うちの子、リズムに合ってない?
- あれ?うちの子、他のお子さんと比べるとダラダラ動いているように見える?
- あれあれ?うちの子、リズムに合っていないどころが、先生の動きをマネっこできない!
と思われるお母さま方に、その原因の1つである「頭で理解できていることが身体で表せない」を紹介します。
原因の1つと書きましたが、ほとんどの原因がこれだと思います。
お子さん1人ひとり、個性がありますので、お子さんの性格を考慮しつつ実践してみてください。
頭で理解できていることが身体で表せない
お子さんが、リズム感がないな…と思われているお母さま。
イライラしているのではないでしょうか。
なんで出来ないの!を通り越して、ふざけているの?ヤル気がないの?なんて思ってしまいまいます。
私もそう思っていました。
しかし、ある日、気が付いたのです。
息子は、実は、本当に出来ないのではないか…と 笑
5歳、6歳の年長さんになると、片足ジャンプ、両足ジャンプ、ケンケンパーなどの動きはできてしまうでしょう。
そう、できてしまうものです。
それなのに、曲が始まり、先生が動き出し、その先生のマネッこ体操をするとなると、全くもってできなくなるから、「ふざけてるの?」と思ってしまったのです。
息子につらくあたったような…反省です。
実は、頭で理解できていることが身体で表すことは本当に難しいのです。
例えば、お子さんに
右手を肩の高さでまっすぐに伸ばしてー
と言ってみてください。
きちんと伸ばせるでしょうか。
これが完璧にできる人は、きっと一流アスリートになるのでしょうね。
(と、武井壮さんが言っていました!)
なかなか難しいのです。
大人でも、しっかりと横にのばせていません。
これが、頭でイメージしているとおりに体が動くということです。
1つずつ克服していきましょう。
音楽に合わせてグージャンプをすることの課題
- リズムに合わせる
- 膝をしっかり屈伸→伸ばす
- つま先で飛ぶ
- 上半身もしっかり動く
です。
グージャンプひとつでも、この4つを克服しないと、リズムよくグージャンプが出来る!につながりません。
(ちなみに、小学校受験での定番の課題でもありますよー)
こんな感じで進めていきます。
- お母さんは手拍子で1,2,1,2、とリズムをとる
- お子さんは手は腰でリズムに合わせて膝を屈伸する
ここまででのポイントは、
- お子さんの膝はきちんと屈伸できていること
- 膝を曲げる→伸ばすがリズムに合っていること
できない場合、お母さんはお子さんの腰に手をあて、リズムに合わせて、腰を落とす→腰を上げるをしましょう。
強制的に腰を落とすことで、お子さんに膝を曲げる→伸ばすのイメージが付き、リズムに合わせて屈伸ができるようになります。
出来るようになると、次は、
- お母さんは手拍子で1,2,1,2、とリズムをとる
- お子さんは手は下に伸ばしてリズムに合わせてグージャンプをする
- つま先で飛ぶ
です。
前段階をしっかりと行い、イメージができていると、すぐにリズムに合わせてグージャンプができます。
びっくりです!
やはり、息子は、グージャンプがどんなものかを身体で表せなかっただけでした。
次に、上半身もしっかり動く!です。
上半身は、しなやかに動かすことで、グージャンプを身体全体で行うことができます。
上半身を使っいてる、使っていないは、お子さんにはイメージがしづらいところです。
ポイントは、下に伸ばした手を肘をかるく曲げるような感じでリズムを取り、上半身も上にジャンプさせることです。
ここまでクリアして、初めてリズムに合わせてグージャンプができた!になります。
いかがでしょうか?
まずは、お子さんに正しい動きをイメージさせて、お母さんが手伝いつつ実践することが大切です。
説明だけでは、難しいですね。
このグージャンプを基本として、いろいろな動きに挑戦してみてください。
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