第一次反抗期(イヤイヤ期)の付き合い方、対処方法
2016/06/01
個人差がありますが、第一次反抗期は1歳半から3歳頃の間にやってきます。
この時期、子どもは親が与えたモノをことごとく嫌がり、自分で何かしようとし始めます。
しかし、
- 集中力は続かず、すぐに飽きてしまう
- やろうとしていることが、うまくできなくて泣いてしまう
- やりたいことはうまく言葉で表現できない
こんな風では、大人たちは振り回されてしまいます。
でも、自分のやりたいことが上手くできないジレンマの中にいる子どもたちもとっても苦しい時期なのです。
ですから、親は、この第一次反抗期(イヤイヤ期)の時期、とにかく子供がやりたいということには挑戦させてあげましょう。
たとえ、「子ども欲求を叶えてあげられないことがあっても、何がやりたいのか聞いてあげて、子供の気持ちに寄り添ってあげる」
これだけで、子どもの心は落ち着いてきます。
時間が許す限り子供の欲求に付き合ってあげましょう。
また、この時期は、そう長くは続きません。
あたりまえですが、子どもは、日々成長するからです!
- できなかった事が、出来るようなる
- 自分に言葉でうまく表現できるようになる
- 集中力がついてくる etc
そして、3歳を過ぎてくると、親が根気よく説得することで、何でもかんでも反抗することが減ってきます。
これは10歳くらいから中学生の頃に起こる第二次反抗期でも同じです。
中学生の頃の反抗期は、「大人」として認識してほしいので、いつまでも子ども扱いする周りの大人に対する反抗という形で表れます。
思春期と重なり、それぞれ子どもの個性が違うため、対処は大変です。
どちらも共通しているのは、1人の人間として「自我」と「自立」を確立するために必ず通過する大事な時期といことです。
親は、正常な成長の過程であると理解し、しっかりと対応していきましょう。
第一次反抗期(イヤイヤ期)を上手に乗り越える対処方法
第一次反抗期を上手に乗り越える対処方法はとてもシンプルです。
自我が芽生え、自立しようとしているかわいい子どもに、手助けをすることです!
この、手助けの仕方がとっても大変です。
子どもが、今日はどんな反応をしてくるか?と先を見越して手助けする…
「どうして親が子どもに気を使わなきゃいけないのー」と思ってしまうかもしれません。
ワタシのココロもそうでした。
でも、親が少し冷静になり、
「子どもがしたい欲求をどうするれば助けれるか?」と思うようになると、この理不尽な子どものイヤイヤがかわいく思えてきます。
なぜなら、子どものイヤイヤの理由が手に取るように理解できるようになるからです。
子どもは、親の助けを得て、自信をもち、成長していくでしょう。
そうなれば、イヤイヤ期の出口も見えてくるはずです!
生活習慣や生活リズムを作る
楽しいことだけをずーっとしていたい時期です。
「もっと遊びたい!」「まだ、寝たくない!」と。
これでは、大切な生活リズムが作れません。
「寝ることで成長するんだよー」、「朝ごはんを食べると一日元気になるよー」など、きちんと説明をしながら、一日の流れを決めましょう。
また、合わせて、生活習慣も教えていきます。
- 外から帰ってきたら、手洗いうがいをするよ
- 寝る前には、トイレに行くよ
- 朝起きたら、トイレに行くよ
- お風呂からあがったら、お水をコップ1杯飲むよ
などなど、次にやることがわかりやすい習慣がいいですね。
寝る時間が近づいたら、
「大変!もう寝る時間だよー」と時計を見て説明することも大事です。
子どもは、時間を意識し、寝る時間は7時半(5歳くらいまで7時半就寝が理想です)だ、ということを理解していくでしょう。
次にすることを決め、子どもに伝えておく
夢中になって遊んでいる子どもに、
「ご飯の時間が過ぎてるよ!」
「お出かけの時間が過ぎてるよ!」
と、親がイライラしていそがしても第一次反抗期のイヤイヤ期子どもには難しいでしょう。
まずは、親が時間に十分の余裕を持つことが大切です。
例えば、出かける5分前に子どもにトイレへ促すのではなく、15分前に行うことでイヤイヤした場合でも焦らないで済みますね。
そして、子どもには、次に何をするか伝えます。
例えば、「あと5分で出かけるよー、遊びは、あと5分で終わってお片づけしようね。」と、知らせるようにしていきます。
次にすることを知らせることで、子どもは心の準備ができます。
選択を与えてみる、そして褒める
ここでいう選択肢は、「イエスorノー」ではありません。
子どもがどちらを選んでも、結果は同じという、大人知恵を使います。
例えば、お出かけの時、いつまでもたっても靴下をはかない子どもに
「靴下、自分ではく?それとも、甘えたちゃんでお母さんがはかせる?」と、結果的にはどちらでも靴下をはくことになります。
甘えたじゃいやだ!自分でしたい!と思っている1歳~2歳児には、とっても効果的です。
もし、自分ひとりでできたら「すごいね、なんでもひとりでできるお兄さん、お姉さんだねっ」と忘れずにほめましょう。
何度言っても聞かない時
あの手、この手を使っても、どうしても聞かない時があります。
この場合は、嫌がる子どもを抱きかかえて、本人の要求とは違う場所に連れていきます。
しかし、この時、次のようなことはマイナスで効果はありません。
- 大声をあげる
- 手をあげる
- 怖い顔をする
言うことを聞かない時こそ、静かに低音で、やさしい声でささやくほうがいいですよ。
逃げ回る子どもに目を合わさず知らない顔をして、子どもにはわからないように素早く抱き上げます。
決して、子どもが悪いと責めないことです。
忙しいお母さんは…つい、声をあげてしまいます。
そこはグッと我慢して、子どものイヤイヤを受け入れていきましょう。
話はそれますが…
実は、第一次反抗期がない子どもがいます。
理由は実は複雑で…少し紹介しておきます。
第一次反抗期(イヤイヤ期)のない子ども
うらやましいなぁ、と思ってしまったお母さんは要注意です。
反抗期のない子どもは、自分の感情を抑え、大人の思うとおりに成長している場合があるからです。
最近、さまざまな事件を起こす子どもの研究では、「うちの子はずっと良い子だった」という親の考えが、内面に潜ませた子どもの感情を見過ごしてきた、との指摘もあります。
具体的には、
- 泣かない
- 痛がらない
- 怖がらない
- 怒らない
など、感情の伴わない成長過程は無いのです。
親の言いなりで反抗期がない子どもは、内面(EQ)が成長しません。
(別記事、EQ(エモーショナル インテリジェンス)の育て方は?)
これでは、考え方が子どものままで、善悪の判断すら経験の中で育つことがありません。
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