EQ(エモーショナル インテリジェンス)の育て方は?
2018/04/24
最近の子育ての中で、知能指数を示すIQに対し、EQ(Emortional Inteligence エモーショナル インテリジェンス) がとても重要視されています。
「イー キュー」
聞いたことがありますか。
EQとは、自分の感情を知り、他人の感情を理解し、きちんと表現していく力のことです。
難しい言い方ですね。
ワタシは、ザックリとこう理解しています。
EQとは「性格のいい子の土台」
ザックリ過ぎです 笑
でも、難しく言っても理解した気持ちになるだけ。
当サイトのタイトルを見てください。
「頭と性格のいい子の土台」を作る!です。
頭がいいだけでは社会では生きていけません。
社会で生きていける力をみにつけるためには、EQがとても重要なのです。
言葉が難しくなりますが、一般的にEQは、次の項目で分類されます。
- 自己認識力(自分を知ること)
- 自己統制力(自分をコントロールする力=セルフコントロール)
- 動機づけ(行動を起こすエネルギー)
- 共感能力(相手の気持ちになる力)
- 社会的スキル(他人とうまくやっていく力)
- 社会でのコミュニケーション能力
そして、これら一つ一つの能力の土台を3歳までに育てていかなければなりません。
こうして、文章にしていても、果たして自分の子どもに育っているだろうか?不安です。
実は、上の6つの事は、子育てをきちんとしていきているお母さんにとっては、あたりまえのことを子どもたちに伝えているだけです。
またまたザックリと言い換えてみますね。(ワタシ流ですが…)
- 〇〇ちゃんは〇〇ちゃんだよ。お友だちとくらべないよー
- ちゃんとがまんするよ。今はダメ、あとでね。
- やってみる?たのしいよー。あれ、なんだろうね?
- お友だちはどんなきもちだったろ・・・
- なかよくあそぶよー
- あそぼーって言えたね!
どうでしょうか?
お母さんの毎日の声かけそのものですよね。
難しい言葉が並んでいますが、幼児期の子育ての本質をついているのではないでしょうか?
だからこそ、知能と同じくらい、もしかしたら、知能以上に、今の世の中にEQが重要視されているのでしょう。
次に、一つ目の「自己認識力」について、補足します。
自己認識力
自己認識力とは、自分を知ることです。
「わたし」って何?と考え、自我を身につけていくことです。
自我を身につけるためには、段階があります。
そのステップを1つ1つクリアして、自我が身についきます。
信頼感、安心感を与える
信頼感、安心感の中で育ってきた赤ちゃんから2歳児が自立していくことは、自我の最初の段階です。
そして、2歳児に自立していくためには、赤ちゃんの時に信頼感、安心感をたくさん与えてあげなければなりません。
「赤ちゃんは泣かせてはいけません。いっぱい抱っこしてあげてください。
不安をいだくことで、自分は愛されていないと感じてしまいます。
赤ちゃんと信頼感を築いてください。」
ワタシが読んだ育児書に、このような事がたくさん記述されていました。
赤ちゃんは、お母さんから「愛されている!」と感じて育っていくことが大切です。
この信頼感が、次のステップに必要なのです。
逆に言うと、お母さんから愛されていると感じていない子どもは、次のステップ(第一次反抗期)に進めません。
0歳~2歳頃の子どもに必要な自我へのステップは、お母さんとの信頼関係を築くことです。
第一次反抗期
第一次反抗期のときは「子どもの意思を尊重しましょう。怒ってはいけません。一人でさせてあげましょう」
と言います。(第一次反抗期につてはこちらの記事もご参考ください。→こちら)
2歳~4歳頃の子どもに必要な自我への次のステップ。
先ほども述べましたが、ここで大事なのが、お母さんから安心感をもらい、信頼を築けた子だけが、次の第一次反抗期のステップに進めるということです。
赤ちゃんはお母さんの愛をいっぱい受けているかどうか、ちゃんと理解できています。
2歳までにこの愛を十分に受けることができなかった子は、お母さんに対し反抗(あれイヤ!これイヤ!など)できないのです。
なぜなら、
「お母さんにイヤ!ってたくさんのわがままを言っても、お母さんはいつも自分を愛してくれる!」
という信頼が築けていないからです。
第一次反抗期の時期に、お母さんにとって理不尽ともいえる反抗を出来ない子は、決して、反抗しないいい子ではありません。
お母さんの愛情不足で育ってしまった子どもと言えるでしょう。
これは、本当に恐ろしいことだと思いませんか?
EQを豊かにすることは、3歳までにお母さんがどれだけ子どもを愛していくかにかかっていると言っても過言ではありません。
「心の土台」を3歳までにしっかり築いている子どもは、その後の成長はオノズトついてくるのです。
心の土台の育み方
しかし、この心の発達は、一気にすすむものではありません。
昔からよく言われているのが、「知(知能)」「意(意欲)」「情(感情)」の働きです。
これらの発達の順序は、「情」からまず進んでいき、その次に「意」そして、「知」となります。
幼児期に「情」を豊に育てることがとても大切です。
そして、この「情」が育たなければ、たとえ意欲や知能が優れたとしても、人間らしくは育っていきません。
今の世の中を見てみると、この「情」が育っていない!ということがおわかりになるでしょう。
心の土台を育むということは、とても大切です。
この土台がしっかりしていると情緒が安定し、学習などもよりよく進められます。
いわゆる、「キレる子」にはならないのです。
例えば、
- 自然を見て、「お花がきれいだねぇ」「雲がいっぱいだね」
- 小さな虫を見つけ、「こんな小さな虫も生きているんだよ」
- パパがいないときに、「いつも働いてくれてありがとうだね」
- 救急車のサイレンが聞こえたら、「誰か イタイイタイ したんだね」
- 食べ物を残しそうになったら、「地球ちゃんが 泣いちゃうね」
小さな出来事に心を傾けるようにしています。
最後の、食べ物を残しそうになったら、「地球ちゃんが 泣いちゃう」は、ゴミが増えることで地球の環境問題を知った後、子どもが口にした言葉です。
まだ2,3歳の幼児でした。
「地球ちゃんが 泣いちゃう」…この言葉を聞いて親としてとてもうれしく思ったのを覚えています。
我が家でも地球ちゃんが泣かないように、ゴミを減らす子どもに育ちました!
地球ちゃんの気持ちがわかる子どもに育っていってるのです。
結果、リサイクルに興味を持ち、資源を大切にできる人間になっていきます。
心の土台は、3歳までに豊かに育っていきます。
逆にいうと、幼稚園入園からでは遅いのです。
三角形をイメージしてください。
底辺(心の土台)が長く分厚いと、その上にのっかる三角形(知能など)が大きく安定してきます。
つまり、心の土台が育っていない子と豊かに育っている子では、次の成長の伸びしろに差が出てくるのです。
心の土台は、日々の子育ての中で身についていくものです。
そのため、お母さんが子どもにしっかりと教えていきましょう。
子どもの心の土台がどんどん豊かになっていくはずですっ!
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